会長挨拶

浜野美幸 

2022年6月より日本小児歯科学会関東地方会会長を務めさせていただくことになりました浜野美幸でございます。2024年より2期目を会員の皆様からご承認いただきまして感謝申し上げます。これまでの事業を引き継ぎながら、さらに活動を推進するよう尽力する所存です。 

 日本小児歯科学会関東地方会は、公益社団法人日本小児歯科学会の下部組織で、日本小児歯科学会関連事業へ事業協力を行っています。会員数は、関東の都県と山梨県に勤務・在住の日本小児歯科学会約2000名(2023年1月11日現在)です。日本小児歯科学会関東地方会は、2025年には30周年を迎えますが、諸先輩方が築き上げましたよき伝統を継承しながらも、子どもの成育環境の変化による多くの課題に対応すべく、関連諸団体と連携を深め、公益性の高い活動を実行してまいりたいと考えております。 

 日本小児歯科学会関東地方会会則を紐解くと、本会の目的は、「小児歯科学の進歩発展を図ると共に、小児歯科臨床に関する意識、知識および技能の向上と意見交換の場として、会員相互の親睦を図ることを目的とする。」とあります。正確で必要な情報を会員の皆様に提供し、学術大会や各種セミナーを通して会員の研鑽に役立つよう、また、市民公開セミナーなどの公益性の高い事業を行うことで小児歯科医療の周知・啓発に努めたいと思います。さらに、学術大会などを通して会員相互の交流を促進し、小児歯科医療の充実、ひいては子どもの健全な成育に寄与するよう精進いたします。 

 これからも会員の皆様のご理解ご協力を賜りますようお願いいたします。 

 日本小児歯科学会関東地方会は、以下のような活動をしております。 

 日本小児歯科学会関東地方会の運営は、開業医が主体となり、関東の9大学小児歯科学講座の理解と協力を得て行っています。大学には主に研究の部分を担っていただき、開業医は臨床の分野を分担し、お互いを尊重しながらも良いバランスを保っております。特に、年に1回開催されます関東9大学小児歯科学講座との懇談会では、各大学の教授の先生方から意見や要望をいただき、事業活動に活かしています。 

 関東地方会の最大の事業は、秋季に開催される関東地方会の学術大会・総会です。2024年度の大会テーマは、「すべての子どもを地域で受け入れる社会へ~ソーシャルインクルージョンを考える~」でした。近年増加傾向である医療的ケア児の問題を取り上げました。2025年度は、「子どもの健康は胎児期から始まる~小児歯科からできること~」であり、健やか親子21でも謳われている妊娠・出産から切れ目のない支援をテーマにしています。今後も歯科的問題だけではなく、保健や社会環境の課題に目を向けて、子どもの健やかな育ちや国民の健康増進に寄与できるよう広い視野で考えてまいります。